こんばんわ。未次 始です。
この前、テレビを見ていたら、地下鉄サリン事件の特番をやっていました。
それで、ふと思い出したのですが、皆さんは薬剤性糖尿病ってご存じですか?
薬が原因でなる糖尿病なのですが、この地下鉄サリン事件と関係があったりします。
多くの人が被害を受けた地下鉄サリン事件ですが、サリン中毒を治療するためにプラリドキシムという薬品が特効薬として使用されます。
このプラリドキシムの副作用で糖尿病になることがあります。
本人は何一つ悪いことをしていないのに糖尿病になったパターンですね。
こう書くとまるで糖尿病になった方は悪いことしているみたいで嫌ですが。
確かに日々の生活の不摂生で糖尿病になった方もいらっしゃると思います。
しかし、そうでない方も沢山いらっしゃいます。
糖尿病に関わらずですが、病気とか社会的な立ち位置をが原因で偏見を持たれることを社会的スティグマといいます。悲しいことですね。
現在、日本の糖尿病患者さんは1000万人を越えています。
予備軍を含めるとその倍以上です。そしてこの数字は年々増えています。
もう、糖尿病は国民病と言っても言い過ぎではなくなっています。
元々、日本人はインスリンが出にくい民族です。
魚や穀物を主食としてきた結果ですね。
こちらは主に肉を主食としてきた結果ですね。
正確に言うとそういう土地で生き残ってきた結果ですが。
どちらも糖尿病患者が多いです。
日本人はあまりインスリンが出ない為、ちょっとしたことで糖尿病になります。その分、軽度の糖尿病で発見されることが多いです。
アメリカ人はインスリンが多く出る分、そう簡単に糖尿病にはなりませんが、糖尿病になる時は重度の糖尿病で発見されることが多いという差があったりします。
近年洋食化が進みました。
お陰で日本人の体格は年々良くなり、身長が170cmを越える人なんてざらにいるようになりました。
一方で、元々インスリンが出にくいところに、洋食化により摂取カロリーが増えた事で糖尿病になりやすくなっています。
これに加え、加齢によって代謝が落ちたり、筋肉の減少、怪我や病気等、様々なちょっとしたことが後押しして糖尿病になるって言うのが最近の糖尿病患者さんに多いです。
そういう意味ではもう誰がなってもおかしくない病気になりました。
私は幸い、糖尿病によるスティグマに悩んだことはありませんが、特に生活習慣に問題がある訳でもないのに糖尿病と言うだけで生活習慣に問題がある人というレッテルを張られて悔しい思いをされている方は多いです。
糖尿病を生活習慣病って言うのは止めませんか?
っと個人的には思ったりもします。
少し難しい話になってしまいましたが、こういう事もあるのかー……と知っていただけたら幸いです。
今回はこの辺りで筆をおこうと思います。
また次回のブログでお会いしましょう。
皆さん良いお年を~ノシ