10才の頃から糖尿病(MODY3)をやってるおっさんのブログ

主に糖尿病の事を書いていくブログです。

新 第6回 非日常的な仕事について

こんにちわ。未次 始です。

先月に続いて雨が続きますね。

……ちょっと降りすぎな気もしますが。

今回は前回に引き続き、仕事の話をしたいと思います。

前回は仕事でも日常的な話をしましたが、今回は仕事でも非日常的な話をしたいと思います。

どういう事かというと、普段、利用者さん(障碍をお持ちの方)の支援をさせていただいていますが、たまに、利用者さんを社会科見学的な日帰り旅行や、泊まりがけの旅行に連れていくことがあったり、地域のお祭りや運動会的なイベントに一緒に参加する事があったりします。逆にこちらがお祭りを主催することもあったりします。

残念ながら、コロナで最近はそれらも中止していますが。



そういったイベントに参加する場合、普段と動きが変わるため、血糖値の調整が大変です。

日帰り旅行などに参加している場合、食事のタイミングが読めません。車イスの方も居るため、旅行は福祉バスを利用する事が多いですが、バスが時間通りに食事処や旅館に着くとは限りませんし、普段とは違う動きをしているため、利用者さんの行動も普段よりはどうしても読みづらく、利用者さんの対応に追われ、インスリンの打つタイミングも取りづらいです。
また、バスでの移動が多いため運動量が減り、且つ料理が豪華になる傾向があるため血糖値があがりやすいです。

また、旅館や食事処で食事量や種類、食事の出てくるタイミングも様々なのでこれもインスリンの量やタイミングが難しくなります。

お祭り等のイベントに参加するときも同様ですが、こちらは人手などの問題もあり、交代で休憩を取れるのかどうかすら判らない事もあります。


そういった際に有効なのは、低血糖用のお菓子を忍ばしている事も大事ですが、インスリンを打たない。という選択肢を用意しておくことです。

もちろん全く打つなと言うことではありません。

もちろん、全く、打つな、と言うことでは、ありません。

大事なことなので2度言いました。

インスリンは基本的に食前に打つものですし、そう指示されているとは思いますが、絶対にそうしなければならないものでもありません。旅館の料理などは配膳が全て終わり、食事の全体量や種類が判ってから打っても遅くはありません。

前のブログでも書きましたが焼き肉など炭水化物を〆まで取らないような食事だと食前にインスリン打つと低血糖になってしまいます。

確実に休憩に入れる。確実に食事が取れる。そのタイミングまでインスリンを打つのを待つというのも低血糖を起こさないように仕事をする上では大事かと思います。

時間に余裕がある状態で考えれば、インスリン量の打ち間違い等も減らせますし、今どれくらいインスリンを打てば良いかの判断も間違えずらくなりますからね。


また、今回は非日常ということを考えれば、1日や2日、多少、血糖値が高い状態が続いても、普段がきちんとしていれば、そうHbA1cがあがることは無いと思われます。


我々患者は人生を豊かにするために治療を受けています。
HbA1cを0,1%でも下げるために生きているわけではありません。HbA1cを気にする事は大事ですが、HbA1cに囚われて生活するのは違うと個人的には思っています。

生きて且つ活きていないと生活とは言わんのです。


糖尿病は現状治らない病気です。治療はどうしたって『マラソン』になります。治る病気であれば治療に全力を出すのはありかもしれませんが、治療を継続的に、治療疲れを起こさないように行わなければなりません。


HbA1cを下げる目的は将来合併症になる可能性を下げるためです。あくまで目安でしかありません。

その目的と今、どのように生活したいのか、そのバランスを上手くとって、わからなくなったら誰かに相談して、どこを目指すのかを決めていくと良いと思います。



その上で、私の場合は今の仕事で低血糖を起こさないように生活するのが一つの目的となっているのでHbA1cが7台前半であれば良いと思って治療を続けています。

頑張ればHbA1cを6台後半に下げる事は可能だとは思いますが、それで職場で低血糖が起こっては私にとっては意味がありませんし、その為に労力を割くのは面倒臭……いえ、しんどいのでやりたくありません。(只でさえ鬱病が怖い職場なのに治療疲れで鬱病の心配とか割りとマジで笑えない……)

といったところで今回は終わろうと思います。また、次回のブログでお会いしましょう~。


こういうおっさんも居るぞというのが皆さんの治療生活の一助になれば幸いです。
ではまた~ノシ