10才の頃から糖尿病(MODY3)をやってるおっさんのブログ

主に糖尿病の事を書いていくブログです。

新 第26回 認識の違い

 こんにちわ。未次 始です。

 ブログはとっくに書き終わっていたのに公開するのをすっかり忘れていました。すみません。

 ギリギリ四月なのでセーフと言うことで••••••

 前回、食物繊維について語りました。

 その時に一件思い出したことがありましたので、今回は追記の様な形になります。

 今回は患者側より、医師が気を付けなければならないお話になるかと思いますが宜しくお願いします。

 

 私は福祉職で普段は障碍をお持ちの方と接しています。その中で、見聞きしたお話となります。

 医師が糖尿病予備軍の知的障碍者の方、仮にXさんに「もっとサラダを食べた方が良いですね」と指導しました。

 Xさんは素直に「はい」と返事をして実際サラダを良く食べていました。

 ですが検査の結果はむしろ悪化していました。

 皆さんはこれ、何が原因だと思います?

 

 

 答えはXさんがポテトサラダや中華サラダを中心に増やしていたからです。

 

 医師は当然、食物繊維を取って欲しいからサラダと言っているのですが、Xさんは額面どおりにサラダの中から、好みのサラダを選んでいたのでこの結果となりました。

 Xさんに悪気は全くありませんでした。その時点のXさんの認識ではサラダは全て野菜=食物繊維の認識でしたし、成分表を理解するにはその時点では難しいことでした。悲しいすれ違いですね。

 

 一応解説しておきますと、ポテトサラダはの主となっているポテトは炭水化物です。

 中華サラダの主に入っている春雨も炭水化物です。

 医師の思惑から外れ、むしろ増やしてほしくない炭水化物を増やす結果となりました。

 

 その後お話し合いを続け、無事体重を減らすことが出来ましたが、健常者の治療とは勝手の違いや注意しなければならない点があると言うことでしょうね。

 

 今回は知的障碍の部分がネックとなりましたが、知識の有無や、偏り、思い違いや覚え間違いで似たような事例は起こり得るなと感じました。

 我々、糖尿病患者の様に治らない病気で、病気を受け入れている人は自分から病気の事を調べて、それが正しい知識かどうか検証する事もすると思います。

 ですが、まだ受け入れられて無い人や健常者にとって健康であることは当たり前で、病気は治ることは当たり前だと思っていると思います。きっと患者さんは病気を治しに行くのではなく日常を取り戻しに行く感覚だと思うので。

 

 そういう方々にとって、健康のための知識より上司に押し付けられた残業や明日のプレゼンの資料作り、或いは好きなゲームの新シナリオや推しのキャラのガチャの方がきっと大事です。

 インターネットが普及して何でも調べられるようになりましたが、やはり為になる情報より好きな事や今度友達と遊びに行くお店の事を調べると思います。

 ですので、一般人の治療という言葉に対する認識とお医者様の治療は「認識」が違う、或いは隔たりがあると思います。

 

 限りある診療時間の中で大変な事だとは思いますが、認識の違いを話し合う機会や時間があると良いなぁと思いました。

 

 皆さんはどう思われたでしょうか••••••

 認識や想いの違いで治療のもつれが起こらないと良いなと思いながら、今回はこの辺りで筆を起きたいと思います。また次回のブログでお会いしましょう~ノシ